パリから戻ってもう2週間 現在上海は中国の習慣に従い旧正月休みです。この旧正月は、農歴に基づいた正月でして、約一週間も休みを頂いております。通常の正月で5日ほど休みを頂き、二週間働いてまたすぐに一週間もお休みです。休みすぎじゃないの?なんて怒られるかもしれませんが、夏休みはないし、いわゆる祝日がありませんので、まとまって休めるときに思いっきり休まないと損です。 実はこの休み期間中に奥さんと子供達が上海に来ています。だまって行ったパリのせいではないのですが、とにかく上海に遊びに来ており、さんざん文句を言われましたが、ヴィトンとランセルのバッグ及びバーゲンで購入したブラウスで少しは機嫌を直してくれました。でもしばらく文句を言われ続けそうです。 それはさておき、上海に戻ってきて一番最初に感じたことは、なんと汚れた街か?ということです。人が多いし、ゴミが多いし、人は並ばないし、自転車は多いし、原チャリは危ないし...(悪いことばかり書きましたが、本当にエネルギッシュな街です) この二週間、心のリハビリが大変でした。上海に駐在する気苦労はパリ駐在員にはきっとわからないだろう!と考えてしまうのです(逆のことも言えるかもしれませんが)。何で上海に駐在しているんだろう?なんと自分が不幸に思える日々でした。 いろいろと考えてしまいましたが、現実は待ったなしです。落ち込んだり逡巡したりする時間は全くありません。優秀な中国人スタッフのおかげで私の上海での仕事が順調であることをひたすら感謝するだけです。
上海ってどんな街? いったい上海ってどんな街なんでしょう?今多くの観光客が手軽に来れる海外として中国・韓国が人気と聞いていますが、上海はとっても多くの日本人観光客を見かけています。それに駐在員もすごく増えています。上海はビジネス・チャンスが一杯あるところです。 当社では、日本で大幅に足りなくなっているソフト開発リソースをインド及び中国で開発を進めておりますが、ここ数年で中国でのソフト開発がブームになっております。ご存じの通り中国での人件費は非常に安いですが、それだけでなく「(個人としては極めて)優秀」・「(キャリアアップと給料に対しては)ハングリー」・「(昔から人海戦術が得意でしたが)大量生産向き」というメリットがあります。うまくマネージメントできれば日本で発生する諸経費も含めても50%のコスト削減が可能です。
これからどうしよう? 以下独り言です。 もう上海駐在は七年になります。「帰任」という噂もしょっちゅう流れております。早く日本に戻って充電をした方がいい、とよく言われています。とりあえず現在の業務も順調に発展していることだし、そろそろ後任に渡して、組織のリフレッシュも必要と思います。 でも帰ったらどんな仕事があるのか?というおそれもあります。中国馬鹿と呼ばれて、ずっと中国の仕事を続けるのか?中国事業が専業化するに従い私のように技術のない営業は関与できなくなる可能性もあります。 それにこんなエネルギッシュで燃えたぎっている上海から、日本に戻ったら、浦島太郎になりそうです。ほんと困った切実な悩みです。 こんな切実な現実問題を癒してくれたのが、実は今回のパリ旅行だったのかもしれません。今回の旅行を通して啓発を受けたことには間違いはありませんが、何とか自分の生活の糧に変えていきたいです。
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